こんにちは 市川市の塗装業者 正栄建装です
本日は市川市新田にある集合住宅木造アパートの屋根塗装工事についての報告です
「コロニアル」や「カラーベスト」という屋根の部材ご存知ですか?
今の住宅の殆どがこの コロニアルという材料なのですが、、、
一番のメリットは、なんといってもその「軽さ」です。
昔ながらの日本瓦に比べると、重さはなんと半分以下。
屋根が軽くなると家全体の重心が下がるため、地震の際の揺れを抑えることができ、耐震性の面で非常に有利になります。また、デザインがシンプルでどんな家にも馴染みやすく、施工コストを抑えられるのも大きな魅力です。
まさに現代日本の住宅事情にマッチした、非常に優秀な屋根材だと言えます。
ただ、「弱点」はあります
スレート屋根がその性能を維持するためには、避けて通れない条件があります。それが「定期的なメンテナンス(塗装)」です。
瓦は素材そのものが焼き固められていて防水性を持っていますが、スレートの主成分はセメント。実は、セメント自体には防水性がほとんどありません。
新築時のスレートが雨を弾いているのは、工場で表面にしっかりとした「塗装」が施されているからなんです。
つまり、スレート屋根にとって「塗装=命綱」。
この命綱が切れてしまうと、スレートは途端に牙を剥き始めます。
汚れが溜まりやすく、水を吸い込みやすい
スレート屋根は平らな形状をしているため、瓦に比べてどうしても雨水や汚れが滞留しがちです。
塗装が劣化して表面がザラついてくると、そこに排気ガスの粉塵やコケ、カビがこびりつきます。
すると、本来ならサラッと流れるはずの雨水が屋根の上に留まるようになり、じわじわとスレート内部に水分が浸透していきます。
水分を吸うと膨らむ
乾くと縮む
この「膨張と収縮」を繰り返すうちに、スレートは反り返ったり、強度が落ちてパリパリと割れやすくなったりします。
「ちょっと汚れているだけかな?」と下から見上げている間に、屋根材そのものがボロボロと脆くなっていく……これがスレート屋根の怖さです。
「防水が切れている」という危機的状況
今回の現場も、まさにその「命綱」が完全に切れてしまった状態でした。
「そろそろかな?」と思って屋根に上がってみると、そこには想像以上の光景が広がっていることが多いものです。
「見た目が少し色褪せたな」というレベルを通り越し、防水機能がゼロになって雨水を吸い込み続けている……。
これは、人で言えば「バリアが解けて、ウイルスが体の中に入り放題」になっているような非常に危険な状態です。
70代のオーナー様が漏らした「本質」の一言
今回ご依頼いただいたのは、新田にお住まいの70代のオーナー様です。
最初にお話を伺った際、お客様はこうおっしゃいました。
「塗装の難しいことは正直よく分からないんだ。でも、雨漏りだけは絶対に困る。それだけはなんとかしてほしい」
この言葉、実は塗装の本質を突いています。
どうしても「外壁塗装=家を綺麗にする」というイメージが先行しがちですが、本質は「家を水から守る=防水」なんです。見た目を整えるのは二の次と言ってもいい。家を長持ちさせるための最優先事項は、水を中に入れないこと。そこを理解されているオーナー様のご期待に応えるべく、身の引き締まる思いで作業に入りました。
塗装を後回しにしたくなる気持ち、実はよく分かります
ここで少し、職人としての本音を言わせてください。
塗装会社の人間が言うのも変な話ですが、「塗装なんて後回しにしたい」と思うのは、ごく自然な感情だと思います。
私自身も自分の家を持っていますから、「10年ごとに100万円単位のメンテナンス費用がかかる」と言われたら、正直「うわ、嫌だな……」と感じます(笑)。
「まだ見た目はそこまで悪くないし」「生活に支障が出ているわけじゃないし」と、自分に言い訳をして先延ばしにしたくなるものです。
でも、家の健康寿命を左右するのは「見た目」ではなく「防水機能が生きているかどうか」。
特に屋根は、外壁とは比較にならないほど過酷な環境に晒されています。
逃げ場のない直射日光(紫外線)
叩きつけるような激しい雨
夏場の焼け付くような熱
屋根は常に「ダメージMAX」の状態なんです。
「気づいた時には手遅れ」という怖さ
屋根のメンテナンスを放置すると、恐ろしいほど一直線に劣化が進みます。
まず表面の塗膜(守っている膜)がなくなる
屋根材そのものが水分を吸い始める
屋根の下地(木材など)が腐る
そして、ついに雨漏りが始まる
この段階まで行くと、もう「塗装」では直せません。
屋根の上に新しい屋根を重ねる「カバー工法」や、すべてを取り替える「葺き替え」が必要になり、費用は塗装の数倍に膨れ上がります。
今回の現場は築40年、前回の塗装から20年が経過していました。
実際に屋根に上がって調査すると、塗膜はほぼ消失し、棟板金の釘は浮き、シーリングもボロボロ。
あと数年放置していたら、間違いなく「塗装では手遅れ」になっていたでしょう。本当に、ギリギリのタイミングでした。
「何を塗るか」より「どう塗るか」で寿命が決まる
よく「どのメーカーの塗料がいいですか?」と聞かれますが、職人の立場から言わせてもらえば、一番大事なのは「どう塗るか」という工程です。どんなに高級な塗料を使っても、下準備がデタラメなら数年で剥がれてしまいます。
今回の施工では、特に以下のポイントに心血を注ぎました。
- 屋根の徹底補修
小さな割れや欠けも見逃さずに補修します。当たり前のことですが、ここを端折る業者は案外多いものです。 - 棟板金の徹底ケア
雨漏りの原因になりやすいのが、屋根の頂上にある鉄板(棟板金)です。浮いた釘を打ち直し、継ぎ目をシーリングし、錆止めを塗る。ここを丁寧にやるかどうかで、安心感が全く違います。 - 「縁切り(タスペーサー)」の重要性
これ、実は非常に重要です。塗装をすると屋根の重なり目の隙間が塗料で塞がってしまいます。そうすると、入り込んだ水の逃げ道がなくなり、逆に雨漏りを引き起こす原因になるんです。隙間を確保するための「タスペーサー」という部材を挿入し、水の逃げ道を作る。地味ですが、絶対に欠かせない工程です。 - 下塗り2回という選択
今回の現場での一番のこだわりです。劣化が進んだ屋根は、砂漠が水を吸い込むように塗料を吸い込んでしまいます。1回の下塗りでは不十分。2回塗り重ねることで、ようやく上塗り塗料がしっかりと密着する強固な土台が出来上がります。ここをケチると、どんなに良い上塗り材を塗っても意味がありません。


塗料の王様「無機塗料」について
今回使用したのは、日本ペイントの「グランセラトップ2液ファイン」。いわゆる「無機塗料」と呼ばれる、現在最高クラスの耐久性を持つ塗料です。
無機塗料の特徴を簡単に言うと、石やガラスのような劣化しにくい成分が含まれているため、紫外線にめちゃくちゃ強く、圧倒的に長持ちします。遮熱性能も備えているので、夏場の室温上昇も抑えてくれます。
正直なところ、この塗料は「高い」です。
ですから、私はお客様に「外壁にはあまりお勧めしていません」とはっきり伝えています。外壁なら、もう少し手頃なシリコンやラジカル制御塗料の方が費用対効果がいいからです。
でも、屋根だけは別です。
先ほどもお話しした通り、屋根の劣化スピードは外壁の比ではありません。だからこそ、屋根にだけは一番良い塗料を使う。これが、結果的に次のメンテナンスまでの期間を延ばし、トータルコストを安く抑える賢い選択になるんです。
「地元だから」こそ、嘘はつきたくない
施工後、オーナー様から「これで30年は大丈夫だね!」と笑顔で声をかけていただきました。
私は苦笑いしながら、「いや、さすがに30年は言い過ぎですよ(笑)」と答えました。でも、それくらい満足して、安心していただけたことが何より嬉しかったです。
実は私にとって、市川市新田は非常に思い入れの強い場所です。
昔は本八幡から市川まで、よく自転車で走っていました。
市川八中、市川工業高校……あの辺りの景色は、自分の原風景のようなものです。
今はヤオコーができて便利になりましたが、昔ながらの雰囲気も残っていて落ち着きますよね。
そういえば、昔あそこにあったおでん屋さん、まだあるんでしょうか……?もし知っている方がいたら、ぜひ教えてください(笑)。
最後に|屋根は「見えないけれど一番大事」な場所
家の中で一番過酷な環境に耐え、家族を雨風から守り続けている屋根。
普段は見えないからこそ、気づいた時には悲鳴を上げているかもしれません。
私が大切にしているのは、高い塗料を売ることではなく、「地元の家を、一軒でも多く雨漏りから守ること」です。
もう何年も屋根の状態を見ていない
前回の塗装から10年以上経っている
今の屋根がどうなっているか、正直不安
どんな理由でも構いません。まずは現状を知ることが、家を守る第一歩です。
市川市新田エリアにお住まいの方でしたら、近所を回っているついでに無料点検や見積もりにも伺えます。
無理な営業は一切しません。「とりあえず見てほしい」という気軽なご相談、お待ちしております。

