市川に住んで50年、奉免町の初めて行きました
今回は市川市奉免町にあるクリニック様から、外壁調査と見積もりのご依頼をいただきました。 私は市川に住んでかれこれ50年近くになりますが、実はこの奉免町エリアをきちんと歩いたのは今回が初めて。
大野の隣で、幹線道路から一歩入ると本当に静かで落ち着いた良い住宅街ですね。
ただ、塗装職人の目で見ると、このエリア特有の環境も見えてきます。
- 周りに畑や空地が点在している
- 風に乗って土埃や花粉が飛んできやすい
- 建物が密集していない分、日当たりが良すぎて紫外線が強い
- 場所によっては湿気が溜まりやすい
こうした環境は、実は外壁(特に断熱塗料)にとっては、汚れやカビとの戦いになる厳しい条件でもあります。50年住んでいる私でも「ここは環境によって劣化の仕方が変わるな」と感じる、独特のエリアでした。
相談内容:7年前に塗った「ガイナ」の劣化、洗浄でいけるか?
お問い合わせをいただいたのは、40代の院長先生。 約7年前に断熱塗料の代名詞「ガイナ」で塗装されたとのことですが、 「外壁の汚れが目立ってきた」といった症状を気にされていました。
院長先生としては、「高圧洗浄だけで綺麗になるのか、それとももう塗り替えが必要な時期なのか?」という判断をプロに仰ぎたいという切実なご相談でした。
ガイナで「7年でチョーキング」は、正直かなり珍しいケースです
ここで少し、ガイナ塗料について。
ガイナは宇宙技術を応用したセラミック塗料で、非常に高い耐候性を誇ります。通常であれば10年〜15年はしっかり持つ塗料。ですから、施工からわずか7年で、手で触って白くなる「チョーキング現象」がはっきり出ているのは、正直言って現場の人間からするとかなり珍しい、驚きのケースです。
なぜこれほど早く劣化のサインが出たのか。現場をじっくり見た私の考察では、やはり奉免町周辺の環境が影響していると考えられます。 畑から舞う砂埃がガイナ特有のザラザラした表面に入り込み、そこに強い紫外線が当たり続けることで、塗膜の表面にある樹脂が想定より早く分解されてしまった可能性があります。
「ガイナだから安心」と思っていても、立地環境によってはこうした予想外の劣化が起こる。だからこそ、定期的なプロの目によるチェックが不可欠なんです。
「冷暖房の効きが格段に変わった」ガイナの真の価値
調査の際、院長先生から非常に興味深いお話を伺いました。 この建物はもともと断熱材があまり入っていない構造だったそうですが、
「ガイナを塗ってから、夏場のあの突き刺さるような暑さが和らいだだけでなく、冬場の底冷えもかなり軽減された。一年中、冷暖房の効きが良くなったのを肌で感じている」と仰っていました。
これはまさにガイナの真骨頂です。
- 夏場: 高い遮熱性で太陽光を跳ね返し、室温上昇を抑える
- 冬場: 室内側の熱を逃がさない断熱効果で、暖房効率を上げる
- 結果: 電気代の節約にも繋がり、冷暖房の効きがスムーズになる
院長先生も「一度この快適さを知ってしまうと、もう普通の塗料には戻れない」と笑いながら話してくださったのが印象的でした。
「汚れに強い最新塗料」も検討しましたが、院長先生の決断は……
断熱塗料はガイナだけではないので、弊社からは汚れにくい他の塗料もご提案しました。
- フッ素系遮熱塗料(表面がツルッとしていて、畑の砂埃も雨で流れやすい)
- 最新のラジカル制御型塗料(汚れに強く、コストパフォーマンスも抜群)
しかし、院長先生の答えは明確でした。 「汚れやすいという弱点があっても、あの冷暖房の効きと室内環境の快適さを知ってしまうと、次もガイナ以外は考えられないよ」
これは現場を預かる人間として、非常に納得できるご判断です。塗料にはそれぞれ一長一短がありますが、「住み心地を劇的に変える」という点においてガイナは唯一無二。すでにその実績をご自身の建物で体感されているなら、同じ材料でメンテナンスをするのが、失敗のリスクを減らす最も合理的な正解だと言えます。
診断結果:今回は「洗浄」ではなく「再塗装」をお勧めしました
当初は「洗うだけで済めば一番いいんだけど」というお話もありましたが、細部まで診断した結果、今回は「全面塗り替え」を推奨させていただきました。
理由は以下の3点です。
- チョーキングの進行: チョーキングというより塗りが不十分な箇所があった。
ガルバリウム鋼板なので下地が見えてしまっていた。 - シーリング(目地)の破断: 隙間から雨水が侵入し、建物の構造体を傷めるリスクがある。
- 断熱層の保護: 表面が劣化している今、塗り重ねることでガイナの断熱層を再度しっかり密着・保護できる。
一方で、屋上の折版屋根については「錆も出ておらず、防水状態も良好」だったため、今回は見積に範囲外と致しました。
塗装で一番大事なのは「塗料」よりも「下地」です
どれだけ高価なガイナを使っても、下地の処理が雑なら数年で剥がれてしまいます。 今回の工事で私が最も重視するのは以下のポイントです。
- 徹底的な高圧洗浄: 古くなった粉(チョーキング)を根こそぎ洗い流し、新しい塗料の密着を高める。
- シーリングの打ち替え: 「増し打ち」ではなく、古いものを撤去して新品にする「打ち替え」で防水性を復活させる。
- 専用下塗り材の選定: ガイナの性能を120%引き出すために、今の壁の状態に最適な下塗り材を流し込む。
今回の建物の様に折角、ガイナという高級塗料を使ったのにも関わらず下地処理・プライマーが不十分であった為、通常のガイナの寿命より短い間隔で塗装が必要になってしまったのは、やはり、塗料より塗り方が大事という事の証明だと思います。
現場の余談:奉免町と市川市動植物園
調査の帰り道、すぐ近くにある「市川市動植物園」の横を通りました。 あの辺りは自然が豊かで、家族連れには最高のスポットですよね。私も子供連れていきましたし、つい最近ではサルのパンチ君で有名になりましたね(笑)
ちなみに、私の現場帰りの密かな楽しみは、地元の美味しいラーメン屋さんを巡ること(笑)。奉免町周辺でも、また新しい「職人の味」に出会えそうな予感がしています。
市川市で外壁の悩みをお持ちの方へ
「うちの外壁、洗うだけで大丈夫? それとも塗り替えが必要?」 そんな迷いがあるときは、まずはお気軽に声をかけてください。
無理な契約を迫るような営業は一切しませんし、診断の結果「まだ数年は大丈夫ですよ」とお伝えすることもよくあります。大切なのは、お客様が納得して、建物を一番良い状態で守っていくこと。
市川市奉免町、大野、その周辺エリアの皆様。外壁のことで「ちょっと気になるな」と思ったら、いつでもご相談ください。地元密着50年、職人社長が責任を持って現場を拝見します!

